2011年11月のad:tech New Yorkに出展しました。ロックオンにとって初めての海外イベント出展を通して考えたことや成果について、記録しておこうと思います。
今回、ロックオンでは、ad:tech TOKYOを運営するdmg Japanと共同でツアーを開催していたこともあり、ロックオンからは私以外に2名渡米していましたが、展示ブースは私一人で対応しました。社長が一人、展示ブースで対応している様子を見て、日本から視察に来られている方からは、驚きの声も聞こえてきましたが、私にとっては必然のことだと考えています。
社長が、展示ブースに立つ意味
日本企業にとっての海外展開は、社会に対して何ら価値を提供するモノもない、仲間もいない、情報もないという状態から、モノをつくり、仲間を集め、組織として発展しいくこと、すなわち起業そのものです。国内での起業も簡単ではないですが、これが海外でとなると、言語の壁、文化の壁、距離の壁が加わり、自ずと難易度が上がることは間違いありません。そして、長い間、成果らしい成果はなく、この間、否定的な声も受け止め、孤独に耐えながら自分の嗅覚だけを信じて不退転の覚悟で前進し続けなければなりません。これこそ、トップが担うべき仕事でしょう。
このような思いで私自身海外展開に取り組んできていますが、一年間が経過しようやく、コンセプトに関してのひとつの仮説に至りました。この仮説を検証するために今回ad:tech New Yorkに出展することにしたのです。
今回のad:tech New York出展の目的は、サービスを売り込むことではありません。ですので、営業資料もデモ画面もありません。自分が考えているコンセプトが、現地でどのように受け入れられるのか、またどこをどのように改善すれば受け入れられるのかを、対話を通して導き出すことです。これには、自分自身で展示ブースに立つ必要性があったのです。
ad:tech New Yorkでの成果
展示スペースに立っていれば、向こうから声を掛けてくれました。「What do you guys do? -あなたは何をやってるの?-」
日本の展示会のように、来場者は遠巻きにブースを眺めて、出展者側が積極的に声をかけにいくスタイルとは逆です。来場者は全米各地はもちろんのこと、ヨーロッパや南米、中近東など世界各地から、積極的に情報を取りに来ているのです。
私は、そんな彼らに対して、「まだ、何も売ってない。日本で起業して10年間そこそこやってきたんだけど、これからはグローバルでやりたい。でもグローバルの競合相手は手強いんだよね。でもやりたいんだ。俺が考えてることについて、意見を聞かせてくれない?」と言えば、多くは親身になって話をしてくれました。
こうして2日間にわたり100人を超える方々との対話から得た感覚は、日本でメディアを見て、競合分析しているだけでは間違いなく得ることができないものだったと言えます。
次のフェーズへ
海外展開を開始して1年以上も経過して、まだ製品をロウンチしていません。この現場の感覚を抜きにして、販売を開始することに何ら意味があることだと思わないからです。しかし、いよいよ、テストマーケティングフェーズに入ります。現在、海外向けの製品開発に加え、開発面、販売面ともに海外展開に対応すべく組織の再構築を進めています。
最後になりましたが、世界への挑戦を進める中、社内外からの温かい応援を受けることも多くなってきました。また、世界に向けて共に挑戦しようという志が高く優れたビジネスパーソンも続々と集まってきてくれています。本当に有り難いことです。これからも、ロックオンは、一歩一歩着実に前進してまいります。どうぞ引き続き、ご支援のほど、よろしくお願い致します。
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